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【書評】Think Simple アップルが生みだす熱狂的哲学 / ケン・シーガル

少し前に発売され、気になっていた本。

先月、買ったKobo Touch向けにも発売されていたので、購入し読んでみた。

 

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

 

この本は、数あるAppleの哲学を紹介する本の中で、実際に長きにわたりApple、スティーブジョブズと仕事をしてきた著者の実体験に基づく本ということ他と異なっている。

また、著者はDELLやインテルといった企業とも仕事をしているのでその対比をもとにシンプルについて語っているのが面白い。

 

目次はこんな感じ。

  • Introduction : シンプルの杖
  • Think Brutal : 第1章 容赦なく伝える
  • Think Small : 第2章 少人数で取り組む
  • Think Minimal : 第3章 ミニマルに徹する
  • Think Motion : 第4章 動かし続ける
  • Think Iconic : 第5章 イメージを利用する
  • Think Phrasal : 第6章 フレーズを決める
  • Think Casual : 第7章 カジュアルに話し合う
  • Think Human : 第8章 人間を中心にする
  • Think Sleptic : 第9章 不可能を疑う
  • Think War : 第10章 戦いを挑む
  • Conclusion : Think Different

 

この本で、読んでいて響いた箇所をいくつか紹介。

スティーブの冷たい言葉を胸に刻んだ。最初に正しい直感でとらえていたのに、自分に妥協することを許してしまった。その意図が良いものでも悪いものでも、結果は同じだ。自分の信じていないことを擁護しなければならない立場には二度となるまいと誓った。

 

自分でもあまり良くないと感じていた広告案をスティーブに見せてしまった時のもの。

こういうことは仕事をしていると、人間関係を意識してしまい、良いと思っていないことをしなければいけなくなり、その後、面倒な仕事をひきづってしまうことがよくある。

 

 

物事を未解決のまま残しておくと、人は先のことを考えるよりも、過去を振り返ることに多くの時間をかけてしまう。そのときに複雑さが忍び込んでくるのだ。スティーブのシンプルな世界では、そうした問題に気を散らされることはほとんどない。

 

これも読んでて響いた。未来のことを考えたいのに過去のことばかり気にしてしまうんだよね。

 

顧客は選択肢を求め、それがあることを評価するが、多すぎると逆効果なのだ。選択肢が多すぎると、それは長所ではなく、不利益になりはじめる。お金を使おうとサイトを訪れた者にとって、ムダに気を散らされるだけだ。選択肢の多さは限度を過ぎると、自身を持って決断をする人間の能力を麻痺させる。

 

これも今仕事で、設定のパラメータシートを作っていて選択項目が多すぎてわかりづらいものになっていたので身にしみて感じた。

 

論理的ではないかもしれないが、プロジェクトをめちゃくちゃにするもっとも簡単な道は、時間をたっぷりと与えることだ。時間が充分にあると、人々は見直したり、手を加えたり、再考したり、新たにメンバーを入れたり、よそから意見を求めたり、テストを実施したりする。

 

スケジュールの少なすぎるのも問題だけど、長いのも集中できないのもわかる。

そこで、Appleでは

  • 計画
  • 充分ではない時間
  • 現実的な高い目標を設定すること
  • 動くのをやめないこと

というのが偉大なことをなしとげるのに必要な要素であるとされている。

 

マイクロソフトやデルのように成功して、影響力もある企業が、自分たちを定義するのに苦労することを知ると、いつもびっくりさせられる。だが、これは大企業がさらに成長するときに生まれやすい混乱であり、その過程で、人々は物事をシンプルにする要素を見失ってしまうのだ

 

これもよく感じる。。。

 

シンプルさのためには、あなたも否定的な答えに遭ったときには精査するとよい。その「ノー」はたんにあなたの要求が高すぎるということを言っているだけかもしれない。しかしそう要求することが、普通以上の結果を得るためには必要なのだ。ルールは破られるためにある。誰かに楽をさせてもいいが、それによって台無しになるのはアナタのアイデアなのだ。

 

自分が逆に正しいと思うことに対して、スケジュールや費用からノーと言ってしまうことが多々ある。これを読んで自分の対応を変えなければと思った。

 

全体的に、シンプル=楽ということではないのもわかる。

シンプルさで何かを進めようとすると、多くの障害が出てくるが強い信念をもって挑まないと出来ないし、時間も余計にかかったりもする。それでもいい結果を自分が納得する形で得られるためにはシンプルな方がいいと思った。

 

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

 

 

 

 

 

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