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【書評】虚像の道化師 ガリレオ7 / 東野圭吾

先日、本屋に寄ったら東野圭吾のガリレオシリーズの最新刊が発売されていたため

その場で手に取りレジに向かった。

 

虚像の道化師 ガリレオ 7

虚像の道化師 ガリレオ 7

 

先週の後半から先週末にかけて、一気に読んだ。

 

構成は、4章(4話)構成。

 

  • 第一章 幻惑す(まどわす)
  • 第二章 心聴る(きこえる)
  • 第三章 偽装う(よそおう)
  • 第四章 演技る(えんじる)

 

4つの話の中で、ガリレオシリーズの魅力を出し分けられていている。

第一章と第二章では、主に物理学者だけあって科学を扱った事件。

第三章は、湯川のカッコよさを感じる作品。刑事ではなく一般人であるからこその結末。

第四章は、少しの言葉の違和感から事件の真相を見抜くところが湯川らしくて良い。

 

 

全体の中で一番印象に残っているのが第二章で草薙と同期の北原との会話で湯川の発言。

 

湯川「現象を分析するには、すべての可能性を探る必要がある。つまり誰かがアイデアを出した場合には、とりあえずはそれを尊重しなければならない。検証することもなく、ただ自分の考えや感覚と合わないからというだけの理由で人の意見を却下するのは、向上心のない怠け者のやることだ」

 

北原「怠け者?」

 

湯川「そう、怠け者だ。人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方が正しいのかどうかを常にチェックし続けるのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見には耳を貸さず、自分の考えだけに固執しているのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ。違いますか」

 

相手の北原を挑発するための発言でもあるのだが、著者が今の世間、思考停止している状況に対するメッセージのようにも感じた。

 

 

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